ルシアン・フロイド
(Lucian Freud、1922年12月8日 - 2011年7月20日)
イギリス生まれ。享年88歳。
同い年
リチャード・ハミルトン(ポップアートの先駆的存在の画家)
水木しげる(ゲゲゲの)
山下清(おむすびが食べたい人)
リチャード・ディーベンコーン(アメリカの画家)
清水九兵衛(日本の彫刻家)
ルシアン・フロイド ウィキペシアより引用
2011年に亡くなってしまいましたが、2008年に「Benefits Supervisor Sleeping」という肥満体裸婦の絵がNYのクリスティーズ(オークション)で3360万ドル(約35億3千万円)で落札されて、当時の存命画家最高値を記録して、ちょっと日本でも話題になりました。
1985年の自画像。渋い63歳です。
1981-83 Large Interior W.11 (after Watteau)
代表的な作風としては厚塗りの油絵。
友人や恋人や犬など非常に身近な人たちをモデルにすることが多かったみたい。
室内の床やベッドに「ただ横たわってるだけ、座ってるだけ」という絵が多いですね。
重厚な画面のは裏腹に、写実主義といわれるだけあってリアリティのあるしっとりとした空気感が描かれています。
激しくもないし、かといって悲しげでもない不思議な世界観です。
1951 Interior in Paddington
こちらは29歳、まだ若い頃の作品です。晩年に比べると少しシュールな作品でした。
モデルはなんだかモノ言いたげな表情だし、観葉植物は不自然な生命感があるように描かれてます。絨毯の赤だけが妙に際立っているのもなんだか不安感を掻き立てます。
因みに彼のおじいさんは世界的にも有名な精神分析学者のジークムント・フロイトさん。
おじいさんの影響ってのはあったのでしょうか?
また同じくイギリスの画家のフランシス・ベーコンとは互いにモデルになりあったりしてて、巨匠同士親交があったんですね。
彼の死後に書かれた伝記「ルシアン・フロイドとの朝食――描かれた人生」(日本語訳!)が今年2016年1月に発売されました。こちらもぜひ。
(おしまい)
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